坂本家住宅は、長い年月を経て、雨漏りや壁の崩落、屋根の傷みなどが進み、保存に向けた修復が急務となっています。守る会では、建物の状態を調査し、専門家の助言を受けながら、優先順位を付けて必要な補修を進めています。併せて、歴史的な価値を損なわない形で、将来の活用についても検討を重ねています。
建物の現状と課題
坂本家住宅には、主屋をはじめ、新部屋、離れ、大蔵、長屋門など複数の建物が残っていますが、それぞれに傷みの程度や修復の必要性が異なります。中でも大蔵では、屋根に大きな陥没が見られるなど、早急な対応が必要な箇所もありました。歴史的な建物の価値を守りながら、限られた資金の中で、どこから、どのように修復を進めていくかが大きな課題となっています。

緊急補修工事前の大蔵(屋根の陥没)
これまでの調査・修復
これまで、建築士や歴史的建造物の専門家による調査を行い、建物の構造や傷みの現状、歴史的・文化的価値の把握を努めてきました。また、屋根の陥没が進んでいた大蔵については、クラウドファンディングなどで寄せられてご支援や、守る会の活動にご賛同いただいた皆様からのご寄付を活用し、緊急補修工事を実施しました。

愛媛県ヘリテージマネージャー協議会による調査
今後の保存・再生に向けて
坂本家住宅を未来へつないでいくためには、建物を保存・修復するだけでなく、その価値を生かし、新たな役割を持たせていくことも大切です。今後は、見学会の開催をはじめ、子どもたちの学びの場や地域の皆様が集い交流する場としての活用を検討していきます。また、旧金毘羅街道の歴史や周辺の地域資源とも結び付けながら、坂本家住宅を地域の歴史と文化を伝える拠点として再生していくことを目指します。